かみ合わせ(テンプレート療法)

かみ合わせ(テンプレート療法)について

テンプレート療法は、テンプレートと呼ばれるマウスピースのような形をした装具を口に入れ、噛むだけで三叉神経の安定や頚椎の応力を開放し、体内環境を整えることで全身のバランスの改善、不定愁訴やあらゆる疾患を改善する治療法です。

なぜ「かみ合わせ」が全身に影響するのか?

頭は首の骨と筋肉の微妙なバランスによって支えられています。
頭を支える首の骨には、かみ合わせ運動の中心(図1参照)があり、ここを中心とした円の上で顎は上下左右に動きます。
かみ合わせが悪いと首の骨が歪み、微妙なバランスが崩れてしまう事で、頭を正しく支えられずに姿勢が悪くなり、肩凝りや腰痛にもつながります。
次にかみ合わせと深くかかわるのは「三叉神経」です。
三叉神経は、体中のどの神経よりも強く脳に影響を与え、脳死の判定に用いられるほど重要な神経です。
かみ合わせが悪いと、アンバランスな情報が三叉神経を通り、脳のバランスを崩してしまい、自分の意思ではコントロールできない呼吸、脈拍、体温などを調整している大切な神経・自律神経まで脅かしてしまうのです。
また、かみ合わせが低くなると、下顎の関節頭(図2参照:手を耳の前に当て、口を開閉させると動くところ)が、頭の骨の"側頭骨"にガンガンぶつかるようになり、口が開きにくくなったり、カクカクと音がするようになります。
この側頭骨には、平衡感覚をつかさどる三半規管や神経・脳に血液を送る血管の入る穴があるので、耳鳴り、めまい、神経痛、頭痛などの症状にも関係してきます。
このように歯のかみ合わせは、首の骨や頭の骨との物理的な作用と脳の生理的な作用の両面から全身と関係しているのです。

やってみよう!かみ合わせの実験

かみ合わせが、身体のバランスと調和しているかどうかは、見た目の歯並びだけではなかなか分かりません。
次のような実験を行ってみましょう。
①全身が写る鏡の前でリラックスした状態で立ち、正面からは頭の左右の傾きや左右の肩の高さの違い、横からは頭が前後に傾いていないかをチェックしておきます。
②割り箸を用意し、(図3参照)のように重ねたものを2組つくります。
③左右の奥歯で割り箸が少しくぼむ程度の力を入れ、30分ほど噛んでみます。この間歩いたり、ストレッチなどをしてみましょう。
いかがでしたか?
噛む前と比べて頭の傾きや肩の左右差が少なくなったり、頭痛などの症状が改善した方は、かみ合わせが全身症状の原因になっていると考えられます。
また目の大きさ、顎のズレなど、顔の左右差も、かみ合わせに問題のある場合が多くあります。写真や鏡を見てチェックしてみましょう。

かみ合わせを悪くしない予防法は?

歯や骨は、簡単に動いてしまうものです。歯周病、抜けてしまった歯、虫歯の放置などによって動くのはもちろん、頬づえやうつぶせ寝、噛み癖、舌の動きの癖などで大きく動いてしまうため、十分な注意が必要です。
また、普段から正しい姿勢を心がけ、適度な運動をすることも大切です。